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ヘルパンギーナ・手足口病・プール熱

夏にかかりやすい感染症と感染経路

7月~9月に流行する感染症は、「手足口病」「ヘルパンギーナ」「アデノウィルス(プール熱)」が3大夏風邪と言われています。風邪や感染症にかかるのは冬ばかりと思いがちですが、実はインフルエンザが流行する1月~3月と、真夏の7月~9月の患者数は殆ど変わりません。夏も熱を出す人は多く、その年によって、手足口病・ヘルパンギーナ、プール熱など流行の波があり自治体から感染症情報が随時発表されていますので有明こどもクリニックからも皆さんに都度ホームページなどでお知らせしています。
免疫が発達していない子供は特に夏風邪などの感染症にかかりやすく、特に保育園の0歳児クラスに通い始めた子供はまだ免疫があまりないため、最初の一年間は次から次へと感染症にかかるものです。学級閉鎖や夏休みが無い保育園では、流行が終息するタイミングがなくノンストップで長く続く傾向にあります。大人なら感染しても症状が出ない感染症でも、子供は熱を出したり、のどが腫れたりしやすく、特に3歳以下の子供はまだ頭が小さいのでそのぶん鼻や喉を通る気管が細いので、鼻水や痰がちょっとつまっただけでも息苦しくなります。そのため、眠れない、飲めない、食べられないといった辛い症状が出やすいのも特徴です。
夏風邪のウイルスは体内に3~4週間潜伏し、便と一緒に排出されます。潜伏期間はずっとウイルスが排出され続けていますから、特に唾液や、手の接触、おむつ替えなどで人から人へ移りやすいと言われています。接触感染で移りますので、保育園や幼稚園に通っている場合は、集団感染を防ぐためにも病院へ行くことが大事です。また、夏風邪は子供がかかるものと思いがちですが、子供からその家族へと感染が広がることがあります。高温多湿の夏は夏風邪の原因となるウイルスや菌が増殖しやすく、かつ夏バテや疲れなどで体力が落ちているときは、高齢者を含めた大人も注意が必要です。

 

夏風邪

 

特効薬はなく重症化もある

実は「手足口病」「ヘルパンギーナ」「アデノウィルス(プール熱)」には特効薬がありません。夏や痛みなどの症状を和らげるしかないのです。というのも、手足口病・ヘルパンギーナの原因となるエンテロウィルスにはコクサッキーA16、A4、B6 、エコーウイルスなどたくさんの型があり、またウイルスが進化して新しい型が現れることもあるので特効薬がないのです。プール熱の原因のアデノウイルスにも主に3、7型をはじめとする型がたくさんあり、感染する型によっても症状が異なります。そのため、1シーズンで3種もかかったというケースもありますから、治癒後も継続して予防が必要です。

 


手足口病の症状(めざましテレビ取材)

手足口病の症状

手、足、口に発疹や潰瘍ができる病気の総称です。おしりに発疹が出るタイプや、口の発疹が出ないタイプなどもあります。急に38度台の発熱があり、口の痛み、手足やおしりに発疹が見られるようになります。熱は1~2日、出ない場合もあります。痛みで食欲不振が強いと脱水の危険もあるので注意が必要です。概ね軽症な経過ですが、重症化すると髄膜炎を起こすこともあります。*学校保健法による登園・登校停止の指定疾患ではありません。

ヘルパンギーナの症状

エンテロウイルスという喉の中に長く居座るウイルスが原因なので、喉からつながる口の中に発疹ができ、下痢などおなかの症状が出る場合もあります。突然38度以上の高熱が出て喉の奥が赤くなり、のどや口内、口唇に特異的な発疹や潰瘍ができ、痛みも酷くなります。手足口病のように全身の発疹はおきません。3~4年前に流行したタイプは口の中の発疹が多く出て重症性が高く、大人の感染も多かったのですが、ここ1~2年は軽いタイプが主流です。重症化すると、髄膜炎や心筋炎を起こすことがあります。*学校保健法による登園・登校停止の指定疾患ではありません。

プール熱の症状

 プール熱の正式病名は、咽頭結膜熱ですが、プールの水を介して感染しやすいことから「プール熱」と呼ばれています。アデノウイルスが原因の感染症で、感染力が強く、高熱、のどの発疹、充血や、目やになど目の炎症を起こします。39度~40度の熱が4日前後続きますが、比較的元気なのが特徴です。学校保健安全法で出席停止の対象疾患にしていされているので、症状がなくなって2日経過してからの登園、登校になります。重症化すると髄膜炎になる可能性があります。

受診の目安は

まずは『食べる、寝る、遊ぶ』という子どもの日常生活にとって大切な3つのことが十分にできているかどうか?が判断基準です。これは私たち小児科医も子供の症状診断で重要視していることで、この3つのどれかができていない場合は、病気が潜んでいるサインかもしれません。時期的に一見あせもと間違いやすい(あせもは皮膚がざらざらしていますが、発疹はすべすべしています)ですが、夏風邪は全体的に発疹のできることが多く発疹も受診の目安となります。熱があっても元気で食欲がある時は大丈夫な事が多いですが、未就学児童は自分で的確に症状を表現できないことも多いので、ご両親がおかしいなと思ったら何度でもご来院ください。体が小さな子どもは数時間単位で症状が急変することもあります。朝、病院で大丈夫と言われたから夜までずっと大丈夫、とは限りません。あくまで風邪の部類ですので、重症化するのはレアケースですが、ご自身で判断せず小児科医院への受診をお勧めします。

 

おすすめの予防方法

夏も感染症の予防には、基本の手洗い、うがい、マスクです。冬は皆さん用心しますが、夏も同じく大切です。エスカレーターの手すりやドアノブなどにウイルスや菌が付着している可能性があるので、外から帰ったらすぐに手洗い、うがいをしましょう。また、疲れを溜めない生活をすることも大事です。栄養と睡眠をきちんととって、免疫力を高めて体をウィルスから守る事も大事です。

 夏風邪予防

豊洲院での取り組みをご紹介

ariake_037今年は、ヘルパンギーナが流行しています。有明こどもクリニック豊洲院でも、夏風邪の代表ヘルパンギーナについてTV等で取材協力をしました。

有明こどもクリニック豊洲院 院長 小暮裕之

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豊洲院院長 小暮裕之先生 プロフィール

 

 

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