最新のお知らせ
7月21日10時更新 検査結果状況(現在2104名)、検査の解釈について(ロシュ社抗体検査、PCR検査)を更新しました。
法人への出張検査(日中)、クリニックで平日夜や土日祝日も検査をしています。緊急事態宣言の解除、オフィス出勤の復帰に向けて、法人単位での予約受付も開始することにしました。結果がでるまでは15分です。
ご希望の方は、下記お電話またはweb予約をいただければ幸いです。4院(豊洲 勝どき 田町芝浦 有明ガーデン)で行なっているため江東区、港区、中央区の周囲にお住まいの方や周辺の企業様が受診しやすいと思います。
*法人様からのお問い合わせは、以下の番号へご相談いただきますようお願いいたします。
(電話受付時間 平日9:00〜18:00のみ)5月24日更新
この検査の費用は保険適用外で、10,000円(税込)
→4月13日より5,500円(税込)となります。ただし、PCRとセットの場合は無料となります。
※個人の方は、各院へ直接お問い合わせくださいませ。
※ 検査結果によっては、保険診療が必要となる場合がございます。必ず保険証をお持ちください。
当院の検査結果状況
抗体検査の結果 | IgM(-) IgG(-) | IgM(-) IgG(+) | IgM(+) IgG(-) | IgM(+) IgG(+) |
人数の内訳 | 2017名 | 20名 | 52名 | 15名 |
※(-):陰性、(+):陽性
これまで2104名の方が当院で抗体検査を受けられました。現時点での陽性率は4.1%でした(7月21日10時更新)。IgM陽性の方は何も症状がなく接触歴もありませんでした。つまり抗体検査を受けなければクラスター発生に繋がった可能性があり、抗体検査が幅広く国民に拡がることが望ましいと考えています。検査の解釈についてはこちらを参照ください。
新型コロナウイルス抗体検査について
YouTubeチャンネル、『上念司チャンネル ニュースの虎側』の報道ジョネーションにて、17分頃より理事長の小暮裕之が、「抗体検査は一体どんなものなのか?」お話しさせていただきました。
一般の方にも分かりやすい動画になっておりますので、ぜひご覧ください。
新型コロナウィルスの検査(PCR検査、抗原検査、抗体検査)の違いはブログ記事もご参照ください。
抗体検査のオススメの方
新型コロナウイルスの抗体検査はこんな方におすすめしています。
- これまで特に自覚症状がなく、ずっと健康ではあったものの、過去に新型コロナウイルス感染症にかかっていたか心配な方
- 少し前に風邪の症状があり健康状態には戻ったものの、それが新型コロナウイルス感染症だったか心配な方
- 出勤するまたは登園登校するのに際し、自らが免疫を持っている状態か予め確認しておきたい方
- 社員の方をオフィス勤務に復帰させるに当たって社内での集団感染を未然に防止したい経営者・管理部の方
※現在、発熱や咳の症状のある方には、PCR検査をおすすめしております。
(上記動画の中でも説明しておりますが、今現在の罹患状況を調べるには抗体検査では不十分です)
※検査結果により診察が必要な場合がございますので、保険証は必ずお持ちください。
抗体検査を受ける流れ
①予約の時間になりましたらご来院ください。(予約なしでも検査は可能です)
②検査は、感染予防室などの隔離されたお部屋で行います。(クリニックでは感染対策の万全化に努めておりますが、ご来院の際は必ずマスクの着用をお願いいたします。)
指先、または、肘から数適の血液を採ります。
④15分で結果が出ます。結果が出ましたらご説明をします。
⑤受付にてお会計をいただき、終了となります。
抗体とは?
ウイルスなどの病原体から身体を守るための免疫です。
予防接種でワクチンをうつ目的は、ワクチンによって体内に抗体を作り身体を守るための免疫を作ることにあります。
そして抗体には5種類ありますが、感染症の診療に必要なのは2種類で、それはIgMとIgGという抗体です。
IgMは抗原つまり病原体が侵入した後に、最初につくられる抗体で、発症から約1週間前後で抗体量が増え、検査で陽性となります。一方、IgGは発症から3−4週間経過してから陽性となります。
抗体検査を行う意義は?
発症から日数が経ってから行う抗体検査について、どんな意義があるのか説明します。新型コロナウイルス感染症は、最近テレビで話題になっている通り、発熱や咳などの典型的な症状が出ない方が過半数を占めています。そのためコロナウイルスを疑う相談項目の中から発熱4日以上という条件が削除されました。
つまり、PCR検査による確定診断に至った現在測定されている感染者数よりも新型コロナウイルス感染症にかかった方は多いのではないかと推測されています。実際、ニューヨークでは4月末の時点において15%もの方が抗体検査で陽性だったことが報道されています。これは発表されている感染者の数十倍の方が実際には新型コロナウイルスに感染していたことになります。
つまり、感染していても自覚症状がなく、かかったことに気づかない軽症の新型コロナウイルス感染者が多く存在することになります。
また日本では、都内と東北6県で採血された献血の中から無作為に抽出した各500検体のうち東京で3件(0.6%)、東北で2件(0.4%)が陽性反応を示しました。東京都の人口1398万人の0.6%に相当する約8万人が感染しているとすると、今カウントされている感染者の16倍もの方が感染している計算になります。
そのため、抗体検査を行う意義は、気がつかないうちに新型コロナウイルスに罹患済み(IgGを持っているか?、かかっていたかどうか?)かどうかを調べるための健康診断的な意義があります。
海外では、IgG陽性の方を免疫パスポートといって、経済を再開するための行動制限解除の指標としているところもあります。しかし、まだ一度罹患(りかん)した人が2回目の感染から守られるという確証がまだないということもありますが、その場合は現在開発が急がれているワクチンによって抗体が体内で作られる恩恵も期待できないことになってしまうため、個人的には麻疹や水痘のように罹患済みの方が二度と掛からない終生免疫を獲得して欲しいと願っています。
抗体検査の結果はどのように解釈しているの?
IgM(-) (IgMが陰性) | IgM(+) (IgMが陽性) | |
IgG(-) (IgGが陰性) | ①罹患なし | ③発症初期・早期 |
IgG(+) (IgGが陽性) | ②罹患済み | ④発症早期 |
①IgM(-) /IgG(-)
新型コロナウイルスに罹患したことがありません。(※発症から2週間以内だと偽陰性といって、本当は罹患しているのも関わらず陰性と出てしまうことはあります。)
②IgM(-) /IgG(+)
新型コロナウイルスに罹患済みです。症状が消失していれば治癒している可能性が高く、周囲に感染させるリスクも低いと言えます。
③IgM(+) /IgG(-)
新型コロナウイルス感染症に罹患している可能性が高く、発症早期(2週間以内)です。そのためPCR検査、抗原検査などの確定診断につなげる必要があります。
④IgM(+) /IgG(+)
新型コロナウイルス感染症に罹患しており、まだ発症早期(2週間以内)の可能性があり、周囲に感染させるリスクがあります。
※(-):陰性、(+):陽性
我々はコロナ抗体検査で “安心” を届けていくことを目的として行っています。そしてIgM陽性の方へは10日間の自宅安静(6/12以前は14日間)をお勧めしてきました。しかし、その一方でIgM陽性の方は “不安” を抱えながら10日間を過ごされることになるため、電話相談で定期的にフォローするようにしてきました。今回、その10日間の不安な期間を短くするために、抗体検査でIgM陽性の方は、検査当日にご希望に応じてロシュ社抗体検査またはPCR検査(みらかホールディングス社)による精密検査を追加(別途費用)できる環境を整えることで、数日以内に確定診断をさせていくことが可能となりました。(6月19日追記)
6月1日のニュースでどの検査キットが使われたのか詳細は不明ですが、福島の病院で行われた抗体検査の結果を精密検査したところ、陽性者の9割が陰性(偽陽性)が出たという報告もあります。偽陽性がでる確率は、感染者が少ない時は高くなる傾向があり、逆に感染者が多い時は低くなります。今の国内のように感染者が少ない時は、偽陽性が高くなる傾向があるため、陰性者つまり罹ったことがないという結果はより正しくなります。
そうすると流行の第1波に対する感染予防策が正しかったかどうかということを証明することが、この抗体検査の意義として強くなります。緊急事態宣言が解除されたwithコロナの時代は、感染対策が正しかったかどうかを評価しあいながら、第2波を防ぎ、緊急事態宣言の再発を予防することが重要ではないかと考えています。
そして6月1日以前にIgM陽性のため自宅安静を勧めさせていただきました方を対象に順に連絡させていただき、念のため異なる検査キットで再検査を無償対応させていただいたところ17名のIgM陽性者が再検査を受け終わり、陰性12名、陽性継続5名という結果で、特にIgM(+) IgG(-)の偽陽性と思われる症例が多いと判断しました。
IgM(+) IgG(-)14名→IgM(-) IgG(-)12名、 IgM(+) IgG(+)2名
IgM(+) IgG(+)3名→IgM(+) IgG(+)3名
そのため検査キットについては特異度(病気でない方が陰性とでる確率)がより高いものを併用することにしていきます。
6月19日現在、抗体検査でIgM陽性の方へは以下の3つの方法をお勧めさせて頂いています。
- 10日間の自宅安静
- ロシュ社抗体検査:数日で結果がでます
- PCR検査(みらかホールディングス社):数日で結果がでます
精密検査を同日追加していくことで、数日以内に確定診断をさせていくことが可能となりました。しかし、精密検査を最初から行うことには欠点があります。いずれも結果がでるまで2-3日要することや、IgMとIgGを分けた結果を出すことができないこと、PCR検査は感度70%(抗体検査は感度98%以上)なのでコロナウイルスに罹患中の方も30%ほど見逃されてしまうというリスクがあります。
そのため当院で行なっている従来の15分で判定できる抗体検査の結果に応じて、精密検査(ロシュ社抗体検査、PCR検査)の追加を希望する方へ行うというプロセスが必要と判断しています。(6月19日追記)
抗体検査キットはこのようなイメージです。
採取した血液を垂らして、キットの染まり方によって結果を判別しています。
これまで出回っていた抗体検査はどのくらい正確なの?
抗体検査には各国から複数種類発売されていますが、、、
3月末くらいに日本に輸入された中国製の抗体検査キットは陽性率が不正確だと判断され、回収されてしまいました。
スイスの製薬会社ロシュ社は「新型コロナウイルスに感染した人から100%抗体検査で陽性が出た検査キットを開発した」と5月3日に発表しました。そこでロシュ社抗体検査を各医院で検査ができる体制が整えましたが、結果がでるまで2-3日要することや、IgMとIgGを分けた結果を出すことができないので、当院で行なっている従来の15分で判定できる抗体検査と併用して行うことが必要と判断しています。(6月19日更新)
当院でご提供する新型コロナウイルスの抗体検査は?
5/20-6/10まで抗体検査で使用するキットはALFA SCIENTIFIC DESIGNS社(米国)のものを中心に使用していました。こちらは感度 98.1%、特異度94.1%とかなり正確性の高い検査キットと判断していましたが、検査結果の解釈でも触れている通り、IgM(+) IgG(-)の偽陽性と思われる方も相当数でている可能性が考慮されました。
そのため6/11以降は富士フィルム社が販売代理店を担っているLepu Medical Technology(上海)社 SARS-CoV-2 AntibodyTest、感度98.9%、特異度97.6%のキットを併用していくことにいたします。(6月11日更新)
経過を見ながら今後製品を変える可能性はあります。その際はまた適宜報告させていただきます。
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各院で予約を受け付けております。お近くの有明みんなクリニック・有明こどもクリニック・有明みんなクリニック皮膚科のサイトをご覧ください。
有明みんなクリニック
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当院で新型コロナウイルスの抗体検査を受けられたい方は有明ガーデン院・豊洲院・勝どき院・田町芝浦院のどの院でも受けられますので、各院のサイトよりご予約ください。
また、企業様で、社員の福利厚生や、オフィス復帰の際の防波堤として抗体検査を導入されたい方は下記にお電話いただければ幸いです。※オフィスに直接伺う、往診の対応も可能でございます。ご相談くださいませ。
(電話受付時間 平日9:00〜18:00のみ)5月24日更新
最後に
また検査全般(PCR検査、抗原検査、抗体検査)に関しては下記を参照いただければ幸いです。