インフルエンザワクチン集団接種について
今年度のインフルエンザワクチン接種は、江東区にお住まいの生後6カ月〜小学校2年生の方は公費負担になり、無料で接種できます。接種率を高めるために非常に良い政策だと思っていましたが、しかしこの政策はクリニックの現場で働く側の立場からは、幾つかの課題が見えてきました。
それは、集団接種(保育園や学校でのワクチン接種)を行うと、公費負担は認めないという江東区の決定です。
私が保育園で行う子供たちの今年度の予防接種代は、私が自己負担をすることで解決させることができます。
しかし、他の保育園や学校にこの集団接種の動きが拡がりにくいことが課題だと考えています。
コロナウイルス との同時流行を避けるために、そして子供のインフルエンザワクチンが公費負担で受けられる今年度こそ、1人でも多くの方にインフルエンザワクチン接種が行き渡るようにしていくべきだと考えています。接種率を高めた方が、集団免疫により予防効果が上がり、みんなでインフルエンザの流行を抑えることができます。実際に1977-1987年は集団接種が行われていましたが、この時のほうが今よりも子供達のインフルエンザの流行は少ないことはもちろんのこと、さらに高齢者の肺炎やインフルエンザによる死亡数も少ないことがわかっています。
子供たちと高齢者はインフルエンザによって重症化するリスクの高い集団になります。
江東区に現状を届けながら、集団接種についての公費負担を認めていただく社会運動にしていくためにアンケート記入には記名欄を含めています。いただいた個人情報をこの社会運動以外に使用することは致しません。
みんなの命を守るために、どうかアンケートへの記入のご協力をお願いいたします。
↪️アンケートはこちらから(クリックいたしますとアンケートフォームが開きます)
今年度、集団接種が必要な理由は以下の①と②です。
①流行前までの接種期間が例年の2/3
例年11月下旬からインフルエンザの流行が始まります。10-12月で子供達は4週間の間隔を開けながら、2回の接種が必要です。今回の公費負担の適応が11月からスタートという事で、接種期間が10月から行うのと比較して2/3になってしまいました。
②三密を避けるために予約枠の制限
例年は密になりながらインフルエンザワクチンの専用時間を用意するなどして、ワクチン接種を行ってきました。しかし、今年度はコロナ感染対策として、クリニックの広さに応じてですが、1時間あたりの接種人数を約半分に制限させて頂いています。
①により2/3
②により1/2
両方併せた算数をすると、例年の1/3しか接種できません。
集団接種を行う事で、クリニックよりは広いスペースで、病気の方が来ない環境で、安全にワクチン接種を行うことが可能です。
↪️アンケートはこちらから(クリックいたしますとアンケートフォームが開きます)
先生と看護師が協力することで、一度に複数人がワクチンを接種する事も可能です。
ワクチンをクリニックの外で行うことは、事前に届け出を保健所へ提出するなど事前準備を行えば、予防接種の実施要項5にも認められている診療行為になります。↪️詳細はこちらご参照ください(実施要項のファイルが開きます)
↪️アンケートはこちらから(クリックいたしますとアンケートフォームが開きます)