甲状腺機能亢進症

甲状腺は鎖骨の上にある蝶々型の臓器です。

甲状腺

甲状腺は甲状腺ホルモンを産生します。甲状腺ホルモンは全身に作用し、新陳代謝を活性化させ、生命活動維持には必要不可欠なホルモンです。小児期では、胎児の発育や子供の成長に重要な役割を担っています。

甲状腺ホルモン過剰になると新陳代謝が異常に高くなります。内臓の働きが活発になりすぎてしまい、頻脈や軟便などが起こります。精神面にも作用し仕事の能率低下が顕著に表れることがあります。

甲状腺ホルモンが亢進(増加)すると、上記のような症状が起こります。

多汗や暑がり:新陳代謝が高くなりすぎて汗がでるようになります

手足のふるえや動機:頻脈になるため、動機や息切れもでます。

食欲亢進と体重減少:胃腸の機能が亢進し、食事量が増えます。新陳代謝が亢進しているため、体重が減少します。

軟便・下痢・頻回な便通:胃腸の代謝機能亢進のためです。

いらつき・不眠:甲状腺ホルモン過多により精神的に不安定になります。

集中力低下

疲れやすい:常に動いている状態になるため、しっかり身体を休めることができず激しい疲労感を実感する場合が多いです。

甲状腺機能亢進症で代表的な疾患はバセドウ病です。

バセドウ病は、橋本病と同じように自己免疫が自身の甲状腺を攻撃し起こる疾患です。バセドウ病は遺伝的な要因があることが知られています。

バセドウ病は甲状腺の病気のなかでもとくに男性の割合が多く、男女比は約1対5-6人程度と言われています。年齢別では20-50代が多く認められます。

出産などの体内環境だけでなく、就職などの体外環境が影響し発症することもあります。

バセドウ病で特徴的な所見は、甲状腺腫(甲状腺の腫れ)・眼球突出・頻脈の3症状を持つことですが、必ずしも全ての症状を認めるわけではありません。

診断は下記の検査で行います。

  • 採血検査:甲状腺ホルモン、甲状腺刺激ホルモン、抗TSHレセプター抗体やバセドウ病治療中に影響する項目(白血球や肝機能など)
  • 超音波検査:甲状腺の大きさや他に腫瘍がないか検査します
  • 心電図検査:甲状腺ホルモン過多による不整脈が起きていないか検査します
  • 胸部レントゲン:甲状腺ホルモン過多による心不全が起きていないか検査します。

バセドウ病は、悪化すると下記のような症状を起こします。

  • 心不全不整脈
  • 高血糖
  • 周期性四肢麻痺:甲状腺ホルモンが高い時に、暴飲暴食や激しい運動をした翌朝などに手足が動かなくなることがあります。アジア人の男性に多く、長くても数時間で自然に治まりますが、甲状腺ホルモンを正常化しないと繰り返します。
  • 甲状腺クリーゼ:発熱、頻脈、意識混濁が起こります。命の危険があるため、早急な入院治療が必要になります。

このようにバセドウ病は命に関わる症状を引き起こすため、発症した場合にはしっかり治療を行うことが必要です。

治療は、①内服薬アイソトープ治療手術の3種類があります。

当院で出来る治療は①内服治療です。

内服治療は、甲状腺ホルモンの合成を抑える抗甲状腺薬を規則的に服薬する方法です。

抗甲状腺薬はメルカゾールプロパジール(もしくはチウラジール)の2種類です。

抗甲状腺薬はいずれも副作用があるため、内服中は、必ず指示ある日程に外来を受診し、採血検査を行う必要があります。

内服をきちんと続けると、症状によって異なりますが、3ヶ月程度で甲状腺機能が正常化し、体調が安定します。内服治療では、機能が安定したら内服終了ではなく、2年もしくはそれよりも長期に抗甲状腺薬を内服しなければならないことがあります。

最低量の抗甲状腺薬服薬で、甲状腺機能が半年以上安定している場合は、内服を終了し、 バセドウ病再燃がないか確認します。

バセドウ病は治療が終了した後も再燃することがあるため、一定期間は経過観察をする必要があります。

指示の通りに外来を受診し、体調安定につとめてください。

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