有明みんなクリニックにてポーラ化成の暑熱対策AIカメラ「カオカラ」がトライアル導入
昨今の記録的猛暑による熱中症被害の拡大を受け、AIで暑熱環境下でのセルフチェックをサポート
有明みんなクリニック 田町芝浦院(社名:医療法人社団モルゲンロート、本社:東京都江東区、理事長:小暮裕之)は、ポーラ・オルビスグループの研究・開発・生産を担うポーラ化成工業株式会社(本社:神奈川県横浜市、社長:片桐崇行)と連携し、顔画像から夏場の体調変化に気付きを与える AI カメラ『カオカラ』の同院入り口へのトライアル設置を8月1日より開始しました。今回のトライアルでは、主に同院を利用される子どもや保護者の方の暑熱環境下のセルフチェックに役立てて頂きながら使用性や利用頻度等について検証を行います。
背景と目的:
有明みんなクリニック田町芝浦院(東京都港区、医療法人社団モルゲンロート)は、ポーラ・オルビスグループの研究開発を担うポーラ化成工業株式会社(神奈川県横浜市)との協力により、夏場の顔の変化を察知するAIカメラ「カオカラ」を試験導入しました。
この取り組みは、地球温暖化による気温上昇とその影響を受ける地域社会の健康を守ることを目的としています。2024年も猛暑の日々が続いており、各地40℃に迫る勢いで危険な暑さとなっています。熱中症の被害も日々ニュースになっており、少しでもこの被害を防ぎたいという想いからトライアル導入の決意をしました。尚、地球温暖化がもたらす異常気象や熱帯夜の増加により、地域社会の健康と快適な生活が脅かされています。
2023 年5月から9月の全国における熱中症による救急搬送人員の累計は91,467人となり、2008 年の調査開始以降2番目に多い結果となりました。
※2024 年4月から熱中症警戒アラートの運用も始まり、今年の夏も猛暑による熱中症患者の増加が危惧されています。
有明みんなクリニック田町芝浦院は、こうした現状に対し、東京都環境局のクールシェアスポットに登録され、地域住民の健康と安全を守るための涼しい休息場所を提供します。
※参考資料:消防庁「令和5年(5月から9月)の熱中症による救急搬送状況」
トライアル導入の概要:
「カオカラ」は、顔画像を AI で解析し、顔色や表情、発汗状態をリアルタイムでチェックし、WBGT(暑さ指数)情報と組み合わせて、暑熱環境における適切な行動を 4 段階の色で直感的に知らせる仕組みを採用しており、使用者の安全管理を強力に支援します。この技術の導入は、主に同院を訪れる子どもや保護者のコミュニケーション活性化や健康管理に役立てることを目的としています。
■ カオカラとは?
カオカラ3つの特長
暑熱環境の安全・労働管理AIカメラ『カオカラ』
カメラに顔をかざすことで、顔画像から発汗や顔色、表情をAI 検出し、WBGT(暑さ指数)の情報を掛け合わせて、暑熱環境での適切な行動を4段階でお知らせします。
1) 専用AI 専用に学習したAIにより顔画像から発汗や顔色、表情を解析し、外気温や湿度などからなる暑さ指数情報(WBGT)と統合して結果を表示します。
2) 使用性 専用タブレットを設置し起動すれば使用可能で、簡便な管理運用が期待できます。カメラに顔をかざし、撮影ボタンを押すと約3秒で結果が表示されます。結果は4段階の色で示されるため、直感的で分かりやすいとの声をお客様からいただいています。
3) 現場での一元管理 結果は一元集約され、現場管理者はパソコンなどで結果履歴を確認できます。結果をもとに優先した声掛けができるなど、効果的な対策に役立てることが期待されます。
カオカラ公式サイト
過去のトライアルで寄せられたアンケート結果や製品の問合せ先はコチラ
https://kaokara.jp
※1 本機器は疾病の治療、診断、予防を目的としたものではなく、医療機器ではありません。
持続可能な未来への貢献:
このトライアル導入は、モルゲンロートの SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けた取り組みの一環です。具体的には、「SDG 3:すべての人に健康と福祉を」「SDG 13:気候変動に具体的な対策を」を支援します。「カオカラ」は、暑さによる顔の変化から、地域社会の健康と安全を守るための効果的なコミュニケーションを活性化するツールとなります。また、AI 技術の活用により、持続可能で効率的な医療サービスの提供を実現し、環境負荷の低減にも寄与します。
今後の展望:
有明みんなクリニックとポーラ化成工業は、今回のトライアル導入を通じて得られたデータとフィードバックをもとに、更なる技術改良を進めてまいります。また、今後は他の医療施設や公共施設への展開を目指し、広く地域社会の健康管理に貢献することを目指します。両社は、持続可能な未来に向けた取り組みを推進し、革新的な医療技術の導入により、社会全体の健康と福祉の向上に寄与してまいります。
■ 有明みんなクリニック×有明こどもクリニックの概要
「笑顔で安心して出産や子育てができる社会を創る」をミッションに掲げ、有明をはじめとする豊洲・勝どき・田町芝浦の都内湾岸地域及び千葉県柏にクリックを展開。医療×ITをキーワードに、地域社会と連携した包括的な健康促進を、AI技術を用いた診断および治療プロセスの向上や、従業員の満足度と多様性を尊重することで、クリニックのデジタルトランスフォーメーションのパイオニアとして、走り続けております。
直近では、2024年5月22 日、AI院長によるアバター問診(特許7519145:診療の管理装置及び診療システム)のプロダクトを発表。その中でも、田町芝浦院は、東京都環境局の推進している TOKYO クールシェアスポットの登録を行い、熱中症等緊急
性を要する方々の一時的な受け入れを行っております。
有明みんなクリニック×有明こどもクリニック 総合サイト
https://child-clinic.or.jp/
■有明みんなクリニック×有明こどもクリニック 理事長 小暮裕之 医師 コメント
このたび、ポーラ化成工業株式会社と当院の協力により、「カオカラ」のトライアルを田町芝浦クリニックで実施する運びとなりましたことを大変嬉しく思います。近年の地球温暖化を受け、世界各地で気温上昇がみられております。そのような、暑さによる体調不良のリスクが高まる中、このシステムは暑熱環境での顔の変化に気付きを与え、迅速な対応を可能にし、多くの人々の生活を救う力となると思っております。われわれは、AI事前問診アバター(特許7519145:診療の管理装置及び診療システム、関連動画:
https://www.youtube.com/watch?v=5O2E3XJc4B8)を始めとしたテクノロジーを活用し、医療の持続可能性を高める取り組みを行っております。今回のトライアルを通じて、より安全で安心な医療環境の提供を目指し、今後の医療現場における革新的な技術の導入による医療の質の向上等貢献していきたいと考えています。
■ポーラ化成工業株式会社の概要
ポーラ・オルビスグループでは、人や社会の well-being に広く貢献することを目指しています。研究・開発を担うポーラ化成工業では、従来の化粧品領域で培ってきた顔解析のノウハウを活かしながら、カメラに顔をかざして発汗や顔色、表情を検出し、夏場の安全・労働管理をサポートするシステム『カオカラ』の開発を進めてきました※1。2023 年夏にはプロトタイプを建設現場に試験導入。現場での運用上の課題・ニーズを元に改良を進め、今年4月からポーラ・オルビスグループの新規事業として受注を開始しました。(詳細はこちら https://kaokara.jp )
『カオカラ』は既に建設業や製造業で導入が進んでいますが、子どもを取り巻く環境においてどのように使用することが最適であるかは丁寧な検討が必要と考え、今夏、運用上の課題やニーズを把握することを進めていきます。この度、医療現場におけるAI技術を用いた診断・治療プロセスの向上をはじめとしたDX推進を積極的に行っている有明みんなクリニック×有明こどもクリニックと連携することになりました。主に同院を訪れる子どもや保護者の安全管理をサポートする環境づくりを目指し、クリニックの入り口屋外側に『カオカラ』を1台設置導入するに至りました。
【報道関係者の皆さまからのお問い合わせ先】
医療法人社団モルゲンロート マーケティング担当
城 浩文(じょう ひろふみ) h-jo@child-clinic.or.jp