麻しん風しん混合ワクチンは今のうちに

こんにちには!看護師の看護師です。

今回は麻しん風しん混合ワクチンの接種、特に接種時期についてのお話です。

なぜ今の時期にお話しするのかと言うと、

年度はじめの今のうちに余裕をもって接種をしておくのがオススメだから。

 

麻しん・風しん混合ワクチン(MRワクチン)は合計で2回予防接種を打ちます。

他の予防接種と異なり、定期接種として打つことのできる期間(下記スケジュール表参照)が短いので

皆さんうっかり2回目を打ち忘れがちなのです。

特に年長さんの時期に打つ2回目を忘れがちで、

定期接種期限の年度末には、毎年駆け込みで打たれる方が多くみられます。

年度末に慌てないためにも、年度初めの今の時期がおすすめなのです。

また、おたふくのワクチンも接種するスケジュールは

麻しん風しんと同じタイミングが推奨されておりますので、

母子手帳で一度確認の上、まだ接種されていない方は同時接種がおすすめです。

注射 

麻しん・風しん混合ワクチンは定期接種期間が過ぎてしまっても、

例えば江東区では任意接種期間(下記表を参考)を設けて無料で接種できるようになっています。

ただし、任意の予防接種は予防接種法の救済対象外ですので、やはり定期接種期間内で打つことをお勧めします。

 

最近では昨年秋頃に、関東を中心に成人の風しんの流行があり、子どもや妊婦さんへの感染が心配されました。

これは、現在の30代〜50代に当たる人が麻しん風しんの予防接種を1回しか受けておらず

抗体がついていない人が多かったことが原因で、改めて2回の予防接種を打つ重要性を実感するニュースでした。

麻しん風しんにかかるとどうなるのかは当院の感染症(りんご病)の解説ページをご覧ください。 

改めて麻しん風しんについて理解を深めた上で、接種忘れがないようにしていただけたらと思います。

 

 接種スケジュール(合計で2回)

  <定期接種期間>

<任意接種期間>
左記期間で打ち忘れていた場合には、江東区が設けている期間で
任意接種としてワクチンを打つことが可能(無料)

第1期 生後12ヶ月〜24ヶ月未満の者 2歳~5歳になった年の年度末(江東区の場合)
第2期 5歳以上7歳未満で小学校就学前1年間(4月1日から3月31日まで) 小学校1年生〜4年生の年度内(江東区の場合)

打ち忘れに注意 定期接種期間と任意接種期間

  • 他の予防接種と異なり、定期接種として打つことのできる期間が短いので打ち忘れに注意が必要
  • 定期接種期間で打たなかった場合には、江東区は上記の期間で任意接種としてワクチンを打つことが可能(無料)。※ただし任意の予防接種は予防接種法に基づかない接種となるため、万一健康被害が発生した場合、予防接種法の救済対象となりません。医薬品医療機器総合機構法等で定める救済対象となり、救済内容が法定接種とは異なるので、定期接種期間内で打つことがベストです。

母子手帳を今一度確認していただき、打ち忘れがないよう、接種していただければと思います。

 

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