中耳炎 その2
痛い?それとも聞こえない?
中耳炎には、痛みや熱がでる急性中耳炎と、耳の奥に滲出液が溜まり聞こえが悪くなる滲出性中耳炎の2種類に分かれます。いずれも鼻が原因で起こることが多いですが、その治療法や治療期間は全くことなります。
急性中耳炎の治療過程で滲出性中耳炎になることも、その逆もあります。
耳がおかしいかもと思った場合には早めに小児科もしくは耳鼻科を受診しましょう。
急性中耳炎とは?
かぜや気圧差などをきっかけに、耳の奥(鼓膜の奥)に膿が溜まって起こります。発熱や強い耳の痛みが出ることが多いです。1-2歳の乳幼児では、発熱ではなく、夜間の機嫌不良や耳いじりで気がつくこともあります。
膿がたくさん溜まると鼓膜を破って外に出てきます(耳漏や耳だれといいます)。
治療は、抗生剤の内服治療が中心です。重症な場合は、鼓膜切開(鼓膜を切って中の膿を出す)を行うこともあります。
鼻水が多いとなかなか治らないことや、治ってもすぐまたなってしまう場合もあります。耳鼻科でしっかり鼻を吸引してもらってください。こまめな鼻吸引はとても大事です。
自宅での鼻吸引方法は?
お風呂(ホットタオルでも可)で鼻の加湿をしっかり行う→その後、鼻吸引器(できれば電動)でしっかり鼻をすう。
詳しくは、、、
→スタッフブログ「おうちでの鼻吸いについて」
滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうじえん)とは?
鼓膜の奥に液体が溜まり、聞こえが悪くなります。10歳未満の子供がなることが多いですが、大人でもなります。子供の難聴の原因としては、滲出性中耳炎が最も多いです。
痛みがないため、子供は自発的に訴えることが少なく、気づきにくいですが、慢性化すると難治性になるため注意が必要です。
難聴、耳のつまり感が主な症状です。呼びかけても気がつかない、TVのボリュームを大きくするなどの症状で気がつくことも良くあります。
子供の場合は、アデノイド肥大が主な原因です。鼻の奥にあるアデノイドが大きいと、耳管という鼓膜と鼻の奥をつないでいる管を通じて耳に圧がかかり、滲出性中耳炎になります。副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎を併発している場合もあります。
カメラで鼓膜を撮影することでわかります。そのほか、聞こえの検査(聴力検査)や鼓膜の動きを確認する検査(ティンパノメトリー)を行うことでより正確な診断を行うことが出来ます。
副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎による鼻づまり・鼻水がある場合は、鼻の治療を重点的に行う必要があります。滲出性中耳炎は、鼻の症状が治まると、その後1-3週間後に治ってくることが多いです。
滲出性中耳炎の状態が長く続き、耳の中の液体の粘性が強くなり、うまく抜けず、難聴の度合いが悪化する場合もあります。その際には、鼓膜にチューブを入れて治療をします。有明みんなクリニック耳鼻咽喉科では、局所麻酔で日帰りチューブ留置を行っております(年齢によっては入院治療をお勧めする場合もあります)。
耳について気になることがありましたら、ご相談ください。
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